更新 2024年9月26日
この写真には2つのドラマが含まれる。撮影は佐藤博先生、毎度のことだが機体が分からないが撮影場所にはヒントが隠されていた。
写真の遠景にワッサクッペのモニュメントが写り込んでいる。偶然とは思えないアングルだ。(赤の→)。つまり撮影場所がワッサクッペとなってくる。
50年前に輸入物でRCグライダーのアドラーという機体を購入したことがあった。今回は佐藤先生が撮影された写真の機体にKliffadler(クリフアドラー)というロゴがみえる。そこで野鳥デザイナー松島浩一郎先生に尋ねた。「Kliffは崖とか断崖絶壁の意味で、Adlerはドイツ語発音ädlerと言って、鷲を指しますから「絶壁の鷲」という愛称です」(談・デザイナー松島浩一郎氏)いうなれば山岳の鷲とでもいうか。この愛称を好んで使ったパイロットを探せば機体は判明する。本部は独逸滑空機に詳しい方に打診してみた。なんと即答で回答をいただいた。機体はRhönadlerを教えてくれた。パネルの計器は左から高度計、バリオメーター、マグネテイックコンパス、速度計となっているらしい。。
This photo was taken by Professor Hiroshi Sato. The place is Wassakuppe. A famous monument can be seen in the distance. The aircraft is “Rhönadler”. I don’t know the date of the shooting, but I can assume that it was in the early summer of 1937.
更新 2024年8月6日
この写真は「写真」ではなく雑誌の切り抜き様子があります。私では機体の判断が出来ませからドイツへ転送。ビンテージに詳しい方からの回答は次の様な説明です。
「この機体は全翼機というかテールがない機体です。非常に軽く作ってあります。初飛行は第二次世界大戦が終わり、1951年8月にワッサクッペで大きな滑空機大会がありました。イギリスからミニモア、クラニッヒが参加し新しい設計のトッペルラーグ、ミュー13Eが登場しました。その参加機の中にこの全翼機がエントリーしています。この日が公式な滑空の日となっています。しかし本当に飛んだのか、その情報は残っていません。多分うまくとんだのかどうか?二度と情報が出てきたことがありません。
更新2024年8月3日
グライダーマンの聖地です。この写真を見つけた時何やら「ホッと」した記憶があります。
滑空機が映り込まず、普通の見学者だけが見えます。シャッター押す佐藤博先生の気持ちが表れる写真です。遊びにきたであろうヒチが自転車を転がし、何やら話し込んでいます。ご婦人の視線の先には、今から発航の滑空機があるのでしょうか?
ひろいひろいワッサクッペでも進入禁止の柵が立つのですね。安全対策がしっかり見えています。実はワッサクッペはすべてがこのような草原ではありません。小高い丘の上に風化した大きな石がゴロゴロしている場所もあるのです。