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2.協会のご案内

 当ホームページ「日本グライダー史保存協会」を運営致します日本滑空史保存協会事務局の河辺新一です。当サイトは二部構成となっており、第一部は旧九州帝国大学航空会を主軸とします「日本グライダー史保存協会」で第二部は河辺が個人で収集してきました多くの資料を「日本滑空史保存協会」の名のもとで公開させていただきます。

 第一部の旧九州帝国大学時代の佐藤博助教授が滑空界に活路を見出された1931年昭和6年から1945年昭和20年までの九帝大航空会の滑空活動が多くの写真や文献として保存されており今回皆様にその中の一部ですが公開とさせていただきます。

 中でも佐藤先生が国からの要請で独逸留学をされる1937年昭和12年からの2年間独逸での活動の記録は貴重なものばかりです。ドイツは世界第二次大戦の空爆で壊滅状態になりましたので、佐藤博先生が持ち帰られた当時の美しいベルリンの街の風景が現在のどのあたりに該当するのかが全く判別できない悲しさもあります。写真に裏書や説明が少ないのも困ったものでした。ドイツ連邦共和国大使館様のお力もお借りしたところです。今回時間をかけて解明できた写真を順次公開させていただきます。

 圧巻はなんといってもレーン・ワッサクッペでドイツの超有名な滑空機のオンパレードは夢の実現です。ドイツの有名なグライダーマンとの写真も素晴らしいものです。ウオルト・ヒルトのおちゃめな一面も見せてくれるのですがヒルト氏のレーンに対する無言の叫びが聞こえる写真となっています。

 ではこの佐藤博史資料が今まで眠ってきたかと言えば「否」ということになります。佐藤博史資料を引き継がれた九州大学の木村春夫教授は専門外であった滑空活動記録に情熱をこめられ「佐藤博・木村春夫共著」というところで1999年に「日本グライダー史」を福岡の海鳥社から出版されました。しかし書籍はページの枚数も制限があり、陽の目を見るに至れなかった資料を今回のウエブで優先的に公開させていただきます。資料の整理にあたり一番驚愕したのは、発掘しましたモノクロ写真が昨日撮ってきて焼いたような光沢で87年間の歴史を感じない見事なものであったことです。当時ドイツで撮影しドイツで焼かれた陽画のすばらしさは当時のドイツの化学を思い知らされるところでした。

 以上が第一部のご案内を簡単にご説明させていただきます。

次に第二部の日本滑空史保存協会の活動実績は30年以上になっておりますが組織としての実績は今回が初めての参上となりますので、公開資料からその過去の活動の一端でもご理解いただければ幸です。

最後になりましたが大事なお知せをお伝えいたします。当活動における公開の版権や著作権、所有権のご説明です。第一部は経年経過もありますが、すべての資料が「日本滑空史保存協会の責任の元」で運営されます。資料の一部には九州大学に所有権があるものも御座います。また新聞社との関連資料も多くありますので運営の我々は各新聞社と個別に公開の承諾をいただきながら進めてきました。多くの資料が個人(すでに故人となられた方は所有権の移行も起きてきます)に所有権がありますので、資料や写真に貼付されるクレジットがすべてとなります。また出版社、新聞社と版権使用の確認が行われていますことも併せて記させていただき、当公開情報の転載・複製・改変等は強く禁止致します。    以上がすべてになります。

河辺新一